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【Blog】海外でバレエを踊って暮らすということ
2022.01.14
ブログ
「バレリーナになりたい!」
子供が小さい頃、言いませんでしたか?
小さい頃の夢って、仕事として案外向いている可能性があります。
嘘だぁ!笑
うちの子、そんなに活発じゃないし。言われたこと直ぐにできないし。
そんな風に思っていませんか?
『才能なんてない』って思っていませんか?
では、質問ですが、『才能』ってなんでしょう。。
どうやって見つけるのでしょう。
バレエコンクールで華々しく上位入賞!
そんな感じで決めてませんか?
これが、通常の勉強などの試験だったら、試験当日の結果が悪かったとしても、『才能ない』って決めるでしょうか。
『まだまだこれから頑張れば良いんだよ』
そんな声かけをするのではないですか?
冒頭に書いたタイトル。海外で踊って暮らすということとは、パッと開いた俗に言う才能だけでは難しいです。
それって、どう言うことか。
先ほど例にあげた、勉強の試験だったら。
今は成績振るわないけれど、自身で興味を持って、コツコツ努力をしたら、成績が上がっていく可能性があります。
気になる分野で、大集中!して励んだら、その道の専門家になるかも知れません。
要するに、自身で集中して(ハマって)継続することが出来れば、仕事になる可能性が高いということです。
重要なのは、自身を取り巻く環境がどのように変化しても、継続してやり続けることができるか。
それが仕事になるということです。
バレエというものを職業にしようと思うことは、限りなくストイックな肉体労働者になるということ。
しかも、このコロナ渦です。
上手に踊れる!だけでは、パンデミック時代に継続していくメンタルを保ち続けるのは困難です。
学生時代は、案外気にならないかも知れません。
今の私たちがそうですよね?
感染者が増えても、なんとなく大丈夫な気がする。
生活に困らないほどの収入が途絶えなければ、ちょっと不自由だけどなんとかなる。でいられる。
学生時代もそうです。
親から仕送り(送金)があり、住むところは寮やホストファミリーの家があり、お湯がちょっと出なくても不便!と文句いいながらも少し長い修学旅行です。
仕事にするなら、そんな時代の後。
保護してくれる学校もなく、色々気にかけてくれる先生はいない。
ここで、親から仕送りが途絶えることなく、悠々自適に生活出来れば、危機感は起きないで済むのですが、
実際のところ、バレエ学校卒業した後、ずっと面倒見てあげる心づもりですか?
ここで、親が湯水のように援助を継続するか、本人が危機感を持って自立しながら踊る道を歩き続けるのか。
2パターンの形で職業人の道を歩んで行きます。
ここに、良い。悪い。のジャッジは必要ありません。
今まで、大勢の個別セッションを行ったクライエント様にも、同じことをお伝えしました。
ジャッジは必要ない
仕事にしたいなら、才能ではなく、どれだけ自身がハマって継続できるか。
私たち親ができることは、何だと思いますか?
もう10年以上前になる、我が子の学生時代。
世界の様子は、ずいぶん変わりました。
留学する日本人は既に珍しくもなく、どのバレエカンパニーにも、ほぼ日本人ダンサーは所属しています。
それどころか、日本人はタダでも踊れる場所があるなら!の感覚が根強くあるので、うっかりしていると、低賃金やはたまた給料無しで雇います提案までされる場合があります。
これって、、海外から日本へ働きに来る外国人が同じような境遇になる時があるって思いませんか?
同じなんです。日本人も、海外では外国人なのですから。
だからこそ、へたにキラキラした姿ばかり夢みたり、はたまた発信ばかりしていると、現実に直面した時、誰かに相談できない・・・
そんな事態が残念ながら起こります。
仕事にしたい。そう、子供が本気で夢み始めたら、親のやるべきことは変わってきます。
そのことを、ぜひ、一緒に考えてみませんか?
繰り返しますが、ジャッジは要りません。
必要なことは、子供の人生をどれだけ応援してあげられるか。
その先に、案外、親にもたくさんの楽しみが待っていますよ。